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散歩

主人の母(ばあちゃん)が、くも膜下出血で倒れ、
寝たきりの半年を過ごし、施設入りして、早7年。

介護認定5から認定2にまで回復したものの、ナイスなボケと
トンチンカンな日常は残った。

お金はいっさい残さず倒れ、どこかに多少の預貯金があるはず・・
と、淡い期待は崩れさり、見つけたのは未払いの請求書。

しかし、生まれ持っての呑気なキャラクターが、
叱られてもへこたれない、気にしないばあちゃんを
支え、私が深刻になるほどに、ズレがアホらしくなった。

私は、何だか理屈抜きで、ばあちゃんと相性が合うらしい。

2年まえの大晦日、我が家で、目を離したすきに転び、
部屋から玄関から流血で、救急隊員さんも「ぴゅーぴゅー
血が噴き出ている」と、ばあちゃんの頭を押さえ、
担架に乗せ病院へ。

私は、大晦日の除夜の鐘を、「ばあちゃんのアホッタレ~]と
呟きながら、聞いた。
認知症の家族を抱えることは、本当に大変だ。

昨日、二人で散歩した。
ばあちゃんに帽子をかぶせ、上着を着せ、車いすで、
施設付近を散歩した。

畑のあぜや、道端にごく普通に生える草花を手に取り、
お茶をのみながら、のんびりと車いすを押す。

「去年、あそこにつくしを取りにいったよ」と、言うばあちゃん。
事実が何であれ、穏やかに笑う、その顔に「行く訳ないじゃん」とは
もう言わない。
「よかったね。どうやって食べたの?」「たくさんとった?」

・・・・七年前なら「そんなはずないでしよ!」と、訂正し
「しっかりして」と、叱咤したかもしれないけど。

そんなこと、大したことじゃないんだよね。

気が付いたんだよ。

上っ面の会話が、いかに通じた気になっても、お互い通い合ってない
こともある。

でも、何だか、ばあちゃんとは通っている「なにか」を
感じる。

ちょっと坂道になったら、「重いでしょ?」と、私に言った。

ガタガタ道になって、「乗り心地わるいでしょ?」と聞いたら
「あんたが大変」と言った。

もう、何も話さなくても、風にふかれ、
(ちょっとあつい)春のお日様を感じ、散歩する。

今日のメッセージ
7年前、愕然としたことも、やがて日常に変わり、そこから
気が付くこともたくさんあった。
昔も、その後も、愕然とすることは起こるのだが、考えても
良い方向へ行ける訳じゃない、「その時、どう動くか」・・
その自分を信頼し、(何度、疑い深くなっても信頼し、)
生きる。
愕然とする必要性を疑ってみると、ギフトがみえるかもしれないから。



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No title

ばあちゃんと真未さんのお散歩の風景、ありありと目に浮かびます。そして父と自分を重ねてしまいます。脳梗塞による 認知症 、ガンなど満身創痍の父と向き合って14年あまり。本当にこの状況をどうしたらいいんだろう、と頭を抱えた日も多々ありましたが、春や秋の穏やかな日にお弁当を持って、桜や紅葉を見に出掛けたり、近くの公園をお散歩したり。そんな何気ない時間もトンチンカンなやり取りも今思うと幸せだったなあ。介護という日々の中で、色々な事を学ばせてくれた父に感謝です。

tomoさんへ

コメントありがとうございました。
今では、おとうさまは、思えば、すぐここにいてくださるのでしょうね。
14年間は、tomoさんにしかわからない喜びや、悲しみやがいっぱいあるのでしょうね。
いろんな思いを抱えながら、おとうさまが、肉体を離れるその時まで、光に戻れるよう関わったんでしょうね。
お父様、」お疲れ様でした。
tomoさん、本当にお疲れ様でした。
勇気をありがとうございました。
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Mami

Author:Mami
愛知県在住。
声とリズムと音叉を使い、
ユニークな音楽教室を主催。
趣味:さんぽ、山を見ながらビール?

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